AutoLisp関数互換表

提供:GizmoLabs - だいたい CAD LISP なサイト

このページでは、AutoCAD と BricsCAD, IJCAD, IntelliCAD における、AutoLISP関数の互換について記述します。

AutoCAD と互換CAD でほぼ差異を意識せずに使える関数

  • バニラLISP 系関数(概ね vl* の接頭辞がついてないものと思えば OK。)


AutoCAD にあって BricsCAD にない関数

  • なさげ。

BricsCAD にあって AutoCAD にない関数

AutoCAD にあって IJCAD にない関数

  • IJCAD 2014以前。

IntelliCAD にあって AutoCAD にない関数


BricsCAD と AutoCAD どちらにもあるが動作や結果が異なる関数

実害が無いものも記述してます。

  • grread : BricsCAD 独自で拡張されてるので、BCAD -> ACAD の使いまわし時に注意
  • getcfg : BricsCAD 独自で拡張されてるので、BCAD -> ACAD の使いまわし時に注意
  • setcfg : BricsCAD 独自で拡張されてるので、BCAD -> ACAD の使いまわし時に注意
  • open : BricsCAD 独自で拡張されてるので、BCAD -> ACAD の使いまわし時に注意
  • vl-registry-read : BricsCAD 独自で拡張され QWord、Binary、MultiStringデータもサポートしている。V22から
  • vl-registry-write : BricsCAD 独自で拡張され QWord、Binary、MultiStringデータもサポートしている。V22から

IJCAD と AutoCAD どちらにもあるが動作や結果が異なる関数

実害が無いものも記述してます。(IJCAD 2016 時点)

  • 四則演算系 : 整数の計算で32ビット整数範囲外の値を計算した場合の結果が異なる。(AutoCADは実数に変換して計算した値が返るが、IJCADは変換してない。<- IJCAD 7 まで)
  • gc : IJCAD(というかIntelliCAD?)ではガベージコレクトの仕組みは働いてない。いらんのは nil にしておくのが吉。
  • getcfg : 情報の保存位置が違う。
  • grvecs : UCS状態での挙動が違う。(IJCAD8 まで)
  • menucmd : IJCADでサポートしていないメニューパラメータは使えない。
  • read-char : 連続した文字入力を受け取った時の扱いが違う。
  • setcfg : 情報の保存位置が違う。
  • setenv : 情報の保存位置が違う。
  • snvalid : 動いてない。(IJCAD 8 は動いてる)
  • ssget : オプションで非対応のものがある。(IJCAD8 まで)
  • startapp : 戻り値が異なる。
  • strcase : IJCADは全角文字も変わる。(IJCAD8 のみ)
  • trans : 戻り値が異なるケースがある。(IJCAD8 まで)
  • ascii : 戻り値がユニコード(10進数)(IJCAD8 のみ)