「Doslib」の版間の差分

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{{AutoLISP}}
DOSLib は、AutoCAD や BricsCAD に含まれている LISPプログラミング言語にない機能を提供する LISP 関数のライブラリ。(著作権:Robert McNeel & Associates, Dale Fugier)
DOSLib は、AutoCAD や BricsCAD に含まれている LISPプログラミング言語にない機能を提供する LISP 関数のライブラリ。(著作権:Robert McNeel & Associates, Dale Fugier)


(うちの [[GzLib]] もこれと同じような発想で始めたところがある)
(うちの [[GzLib]] もこれと同じような発想で始めたところがある。)
だいたいの内容は VL系関数で事足りるので、今となっては不要なものも結構ある。
だいたいの内容は VL系関数で事足りるので、今となっては不要なものも結構ある。


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DOSLib では、次のような LISP関数が使えるようになる。
DOSLib では、次のような LISP関数が使えるようになる。
* "ドライブ" - ドライブを確認し、ドライブを変更し、使用可能なディスク容量を確認します。
* "ドライブ" - ドライブを確認し、ドライブを変更し、使用可能なディスク容量の確認。
* "パス" - パス仕様を操作します。
* "パス" - パス仕様の操作。
* "フォルダ" - フォルダの作成、名前の変更、削除、選択、および変更。 特別なオペレーティングシステムフォルダを返します。
* "フォルダ" - フォルダの作成、名前の変更、削除、選択、および変更。 特別なオペレーティングシステムフォルダを返す。
* "ファイル" - ファイルのコピー、削除、移動、名前変更、および選択。 ディレクトリリストを取得し、ファイルの複数のインスタンスを検索して検索し、ファイル属性を変更します。
* "ファイル" - ファイルのコピー、削除、移動、名前変更、および選択。 ディレクトリリストを取得し、ファイルの複数のインスタンスを検索して検索し、ファイル属性の変更。
* "印刷" - デフォルトのプリンタを取得および設定し、印刷ファイルをスプールします。
* "印刷" - デフォルトのプリンタを取得および設定し、印刷ファイルをスプールする。
* "構成" - Windowsスタイルの初期化(INI)ファイルを操作し、Windowsレジストリにアクセスします。
* "構成" - Windowsスタイルの初期化(INI)ファイルを操作し、Windowsレジストリにアクセスする。
* "プロセス" - オペレーティングシステムのコマンドまたは他のプログラムを実行します。
* "プロセス" - オペレーティングシステムのコマンドまたは他のプログラムを実行する。
* "インターフェイス" - ユーザーから文字列、整数、実数、リストを取得します。 Windowsメッセージボックス、進行状況メーター、およびスプラッシュ画面を表示します。
* "インターフェイス" - ユーザーから文字列、整数、実数、リストを取得する。 Windowsメッセージボックス、進行状況メーター、およびスプラッシュ画面を表示する。
* "文字列" - 文字列のトークン化、文字の抽出、文字の検索、文字の挿入、削除、置換、および文字のトリミング。
* "文字列" - 文字列のトークン化、文字の抽出、文字の検索、文字の挿入、削除、置換、および文字のトリミング。
* "数学" - 三角関数の計算、ベクトル操作、統計分析など。
* "数学" - 三角関数の計算、ベクトル操作、統計分析など。
* "CAD" - すべてを保存し、開いているすべてのファイルを閉じます。 図面をプレビューし、外部参照を一覧表示します。
* "CAD" - すべてを保存し、開いているすべてのファイルを閉じる。 図面をプレビューし、外部参照を一覧表示する。
* "システム" - システム情報の取得、リストの並べ替え、システムの日付と時刻の変更、キーボードの操作、サウンドの再生。
* "システム" - システム情報の取得、リストの並べ替え、システムの日付と時刻の変更、キーボードの操作、サウンドの再生。


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BricsCAD では、V15 より、DOSLib関数をネイティブ関数として実装し、既存の AutoLISPツールやアプリケーションがこの Lispインターフェースに基づいている場合の互換性を高めるとともに、Linux+Macへのアプリケーション移植をサポートするようになった。
BricsCAD では、V15 より、DOSLib関数をネイティブ関数として実装し、既存の AutoLISPツールやアプリケーションがこの Lispインターフェースに基づいている場合の互換性を高めるとともに、Linux+Macへのアプリケーション移植をサポートするようになった。


DOSLib が提供する Lispインターフェース関数(dos_xxx)はかなり大きな量があるため、まずは要望の多い関数から始め、徐々に要望に応じて DOSLib の関数を追加していっている状況。
DOSLib が提供する Lispインターフェース関数(dos_xxx)はかなり大きな量があるため、まずは要望の多い関数から始め、徐々に要望に応じて DOSLib の関数を追加していっている状況。( [[BricsCAD_における_AutoLISPの仕様追加・変更履歴]]を参照。)


ただし、McNeel の DOSLib をすべて置き換えることを目標とはしていないようで、Linux+Mac への移植を希望する Lisp開発者には、DOSLib関数の使用量を減らして VLE関数や ExpressTools API関数を利用することが勧められている。
ただし、McNeel の DOSLib をすべて置き換えることを目標とはしていないようで、Linux+Mac への移植を希望する Lisp開発者には、DOSLib関数の使用量を減らして [[VLE-関数]]や ExpressTools API関数を利用することが勧められている。
また、Windows 上で動作する Lisp アプリケーションの場合、DOSLib モジュールのロードを継続することが強く推奨されている。
また、Windows 上で動作する Lisp アプリケーションの場合、DOSLib モジュールのロードを継続することが強く推奨されている。
これらの DOSLib関数は、現在、.NET Framework 2.0 として提供されている。
これらの DOSLib関数は、現在、.NET Framework 2.0 として提供されている。
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<div class="mcol2">
<div class="mcol2">
* CAD 系関数
* CAD 系関数
** dos_acitorgb
** [[dos_acitorgb]]
** dos_rgbtoaci
** [[dos_rgbtoaci]]
** dos_hlstorgb
** [[dos_hlstorgb]]
** dos_rgbtohls
** [[dos_rgbtohls]]
* ディレクトリ系関数
* ディレクトリ系関数
** dos_deltree
** [[dos_deltree]]
** dos_dir
** [[dos_dir]]
** dos_dirp
** [[dos_dirp]]
** dos_dirtree
** [[dos_dirtree]]
** dos_mkdir
** [[dos_mkdir]]
* ファイル系関数
* ファイル系関数
** dos_copy
** [[dos_copy]]
** dos_encrypt
** [[dos_encrypt]]
** dos_fileex
** [[dos_fileex]]
** dos_getdir
** [[dos_getdir]]
** dos_getfilem
** [[dos_getfilem]]
* インターフェイス系関数
* インターフェイス系関数
** dos_popupmenu
** [[dos_popupmenu]]
* 文字系関数
* 文字系関数
** dos_strtokens
** [[dos_strtokens]]
** dos_strtrim
** [[dos_strtrim]]
** dos_strtrimleft
** [[dos_strtrimleft]]
** dos_strtrimright
** [[dos_strtrimright]]
* システム系関数
* システム系関数
** dos_clipboard
** [[dos_clipboard]]
** dos_command
** [[dos_command]]
** dos_guidgen
** [[dos_guidgen]]
</div>
</div>
[[Category:AutoLISP]]
[[Category:BricsCADのLISP]]

2024年1月21日 (日) 01:03時点における最新版

DOSLib は、AutoCAD や BricsCAD に含まれている LISPプログラミング言語にない機能を提供する LISP 関数のライブラリ。(著作権:Robert McNeel & Associates, Dale Fugier)

(うちの GzLib もこれと同じような発想で始めたところがある。) だいたいの内容は VL系関数で事足りるので、今となっては不要なものも結構ある。


DOSLib では、次のような LISP関数が使えるようになる。

  • "ドライブ" - ドライブを確認し、ドライブを変更し、使用可能なディスク容量の確認。
  • "パス" - パス仕様の操作。
  • "フォルダ" - フォルダの作成、名前の変更、削除、選択、および変更。 特別なオペレーティングシステムフォルダを返す。
  • "ファイル" - ファイルのコピー、削除、移動、名前変更、および選択。 ディレクトリリストを取得し、ファイルの複数のインスタンスを検索して検索し、ファイル属性の変更。
  • "印刷" - デフォルトのプリンタを取得および設定し、印刷ファイルをスプールする。
  • "構成" - Windowsスタイルの初期化(INI)ファイルを操作し、Windowsレジストリにアクセスする。
  • "プロセス" - オペレーティングシステムのコマンドまたは他のプログラムを実行する。
  • "インターフェイス" - ユーザーから文字列、整数、実数、リストを取得する。 Windowsメッセージボックス、進行状況メーター、およびスプラッシュ画面を表示する。
  • "文字列" - 文字列のトークン化、文字の抽出、文字の検索、文字の挿入、削除、置換、および文字のトリミング。
  • "数学" - 三角関数の計算、ベクトル操作、統計分析など。
  • "CAD" - すべてを保存し、開いているすべてのファイルを閉じる。 図面をプレビューし、外部参照を一覧表示する。
  • "システム" - システム情報の取得、リストの並べ替え、システムの日付と時刻の変更、キーボードの操作、サウンドの再生。


BricsCAD の実装

BricsCAD では、V15 より、DOSLib関数をネイティブ関数として実装し、既存の AutoLISPツールやアプリケーションがこの Lispインターフェースに基づいている場合の互換性を高めるとともに、Linux+Macへのアプリケーション移植をサポートするようになった。

DOSLib が提供する Lispインターフェース関数(dos_xxx)はかなり大きな量があるため、まずは要望の多い関数から始め、徐々に要望に応じて DOSLib の関数を追加していっている状況。( BricsCAD_における_AutoLISPの仕様追加・変更履歴を参照。)

ただし、McNeel の DOSLib をすべて置き換えることを目標とはしていないようで、Linux+Mac への移植を希望する Lisp開発者には、DOSLib関数の使用量を減らして VLE-関数や ExpressTools API関数を利用することが勧められている。 また、Windows 上で動作する Lisp アプリケーションの場合、DOSLib モジュールのロードを継続することが強く推奨されている。 これらの DOSLib関数は、現在、.NET Framework 2.0 として提供されている。

DOSLib for Linux + Mac でサポートされている関数

BricsCAD V22 時点