「Cond」の版間の差分
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: LISP の多分岐条件関数としての機能を果たす。 | : LISP の多分岐条件関数としての機能を果たす。 | ||
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:* 任意の数のリスト(test result ...)。 | :* 任意の数のリスト(test result ...)。 | ||
::* 各リストの先頭の項目を評価し、それが nil 以外の値を返すまで、各リストの先頭項目の評価を続ける。そして、先頭項目の評価結果が nil 以外だったリストの2 番目以降の式を評価する。 | ::* 各リストの先頭の項目を評価し、それが nil 以外の値を返すまで、各リストの先頭項目の評価を続ける。そして、先頭項目の評価結果が nil 以外だったリストの2 番目以降の式を評価する。 | ||
; 戻り値 | ; 戻り値 |
2016年4月25日 (月) 15:52時点における最新版
- 構文
- (cond [(test result ...) ...])
- 機能
- LISP の多分岐条件関数としての機能を果たす。
- 引数
-
- 任意の数のリスト(test result ...)。
- 各リストの先頭の項目を評価し、それが nil 以外の値を返すまで、各リストの先頭項目の評価を続ける。そして、先頭項目の評価結果が nil 以外だったリストの2 番目以降の式を評価する。
- 戻り値
- サブリストの最後の式の値。 サブリストの中に式が 1 つしかない(つまり result が存在しない)場合は、test 式の値を返す。引数が与えられていない場合、cond 関数は nil を返す。
- サンプル
- 次の例では、cond 関数を使用して絶対値の計算を行っている。
(cond ((minusp a) (- a)) (t a) )
* 変数 a に値 -10 が代入されていると、10 を返す。
- 次に示すように、cond 関数は多分岐型の関数として使用される。通常は最後の(既定値の)test 式には T を使用する。次に簡単な例を示す。変数 s にユーザが入力した文字列を与えると、cond 関数はその文字列をテストし、Y か y か Y(全角) なら 1 を、N か n か N(全角) なら 0(ゼロ)を、それ以外の場合は nil を返す。
(cond ((= s "Y") 1) ((= s "y") 1) ((= s "Y") 1) ((= s "N") 0) ((= s "n") 0) ((= s "N") 0) (t nil) )
; 柔軟な条件処理が行える例 (cond ((= a b) (princ "\n(a) and (b) are equal")) ((and (= (type a) 'INT) (= (type b) 'INT)) (princ (strcat "\n(a)+(b)=" (itoa (+ a b))))) ((and (= (type a) 'STR) (= (type b) 'STR)) (princ (strcat "\n(a)+(b)=" a b))) ((and (listp a) (= (type b) 'SUBR)) (mapcar '(lambda (x) (princ (b x))) a)))