Vla-put-incrementalsavepercent

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構文: (vla-put-incrementalsavepercent vla-object percent)

機能: 図面ファイルが消費できる空間のパーセンテージを指定する。

引数

vla-object … PreferencesOpenSave の VLAオブジェクト
percent … 0 から 100 の整数。

戻り値: nil

注意

このプロパティの初期値は 50。
指定されたパーセンテージに達すると、CAD はインクリメンタル保存ではなく全保存を行う。無駄な消費空間は、定期的な完全保存によって削除される。このプロパティをゼロにすると、必ず全保存を行う。
インクリメンタル保存では図面のファイルサイズが大きくなるが、あまり小さな値を設定しない方がいい。パフォーマンスを最適化するには、この値を 50 に設定する。メモリが問題となる場合は、値を 25 に設定する。20 以下の値に設定すると、パフォーマンスが著しく低下する。値を小さくすると、CAD は時間のかかる全保存を頻繁に行うため、パフォーマンスが低下する。
図面サイズが小さく、メモリ量が大きくハイスペックなPC以外では扱わない運用を必ず行うという場合は、75以上の値でもいい（かもしれない）。
注: このプロパティの値は、システム変数 ISAVEPERCENT に格納される。

サンプル

(vl-load-com)
(defun c:Example_IncrementalSavePercent()
    ;; 空間のパーセンテージの設定を読み込み、変更して元に戻すサンプル
    (setq acadObj (vlax-get-acad-object))
    (setq preferences (vla-get-Preferences acadObj))
    
    ;; 空間のパーセンテージの読み込み
    (setq currIncrementalSavePercent (vla-get-IncrementalSavePercent (vla-get-OpenSave preferences)))
    (alert (strcat "現在の空間のパーセンテージは " (itoa currIncrementalSavePercent)))
    
    ;; 空間のパーセンテージの変更
    (setq newIncrementalSavePercent 20)
    (vla-put-IncrementalSavePercent (vla-get-OpenSave preferences) newIncrementalSavePercent)
    (alert (strcat "新しい空間のパーセンテージは " (itoa (vla-get-IncrementalSavePercent (vla-get-OpenSave preferences)))))
    
    ;; 戻す
    (vla-put-IncrementalSavePercent (vla-get-OpenSave preferences) currIncrementalSavePercent)
    (alert (strcat "空間のパーセンテージを次に戻します。" (itoa currIncrementalSavePercent)))
)