Gz:stringscalc
機能の概要
選択した文字列から、数値っぽい文字列を抽出して計算し結果を挿入するコマンド。 (JW_CAD の表計算機能に似てる機能です。) 数値として扱われる文字列は、"1" "-1" "2.3" "-2.3" といった半角文字に加えて、"1,200" "-1,800.0"、"-1,800.5" など桁区切りされた文字や全角文字も対象になっています。
計算結果は、選択セットの数値から、合計、平均、中央、最小、最大、再瀕、中央、個数の結果を文字列として作成できます。 また、セットA、セットB の2セットを選択すると、ABの行同士で四則計算することができます。 仕様は下部に記載。
コマンドアクセス
- ボタン: (大)、(小)
- リボン: [Gizmo]タブ-[文字CALC]
- メニュー: [GZ-Tool]-[文字CALC]
- コマンド入力 : (GZ:StringsCalc)
- エイリアス : なし
- ショートカット : なし
操作
- 実行する。
- 文字を選択する。(先選びしていたらスキップ)
- 選択した図形から、数値として抽出された文字が セットA に設定されます。
- ダイアログで各種のオプションを設定します。
- 配置する値を選択して、OK ボタンで確定。
- 配置位置を指定します。
ダイアログの項目
- [計算タイプ]
- [セットAで計算]、[セットBで計算] :それぞれのセットの値から合計値などの値が算出されます。
- [セット A・B の各行で計算] : セットA と セットB の行を計算します。計算は [配置する値]のオプションで設定します。
- [セットAの抽出値]、[セットBの抽出値]: 選択セットから抽出された数値文字が列挙されます。数値は、図面中の位置を元に上から(Yの値が大きい)順番でソートされます。
- [セットAを選択]、[セットBを選択] ボタン:各セットを図面中から選択します。
- [算出結果] : オプションの設定により計算された結果が表示されます。「セット A・B の各行で計算」のオプションが設定されている場合、行をクリックすると対応するセットA・B の行が選択表示されます。
- [配置する値] : 図面に配置する結果を選択します。
- [オプション]
- 整数部を3桁で区切る : オンにすると、1,600、などの3桁区切りの表記になります。
- 精度: 計算結果の精度です。セットA・B の表記には影響しません。
- 端数処理: 四捨五入、切り上げ、切り捨てのいわゆる端数処理です。たとえば、1.4 という数値で精度 0 の場合、四捨五入= "1"、切り上げ=2、切り捨て="1"となります。
- 接頭語・接尾語 : 計算結果に付加する接頭・接尾の文字設定です。(IJCAD のバグがあるので、\ は \\,
" は \" で入力して下さい。)
- [単位の変換] : 計算結果を 左欄の単位とみなし、右欄の単位に変換します。(ver3.2.0 から)
- [値をクリップボードにコピー] : 計算結果を Windows のクリップボードにコピーします。
仕様
- 数値として抽出される文字
- 半角・全角の "0~9"、"."、"," で構成される文字列(1行文字 or マルチテキスト)。
- マルチテキストは、複数行の文字や太字、斜体など書式が設定されているものは対象にならない。
- 接頭・接尾の空白(スペース)はないものとして扱われる。つまり、" 100.5 " のような文字は数値として扱われる。
- "10 20"といった中間に空白はあるものは数値として認識されない。
- 桁区切りの位置の正確性については精査されない。つまり、"100,5" や "100,5"、"1,0,0,5"、"1,,,005" といった文字列は、"1005" として扱われる。
- 数値や集計の仕様
- 小数点の記号は日本式(半角全角のピリオド "."、 ".")。
- "個数"と"最頻値"以外は、実数で作成される。小数点の桁数は、図面の作図単位(UNITS)に依存。
- "," は桁区切りとして処理される。
- 最頻値は複数個あることもあるので、(1)、(2 3 4)のように括弧+スペース区切りの文字として作成される。最頻値は桁区切りされない。
- [セットAで計算]、[セットBで計算] で配置される値は、最初の行の文字書式がベースになる。
- [セット A・B の各行で計算] で配置される値は、セットA の文字書式がベースになる。
仕様の拡張
- @100やφ100、¥1,980、30個、1024㎡ といった文字は数値として認識されないが、よくある記号と組み合わせの文字列を抽出対象として扱えるようにするのは出資者がいれば対応するかも。
関連コマンド