Vlax-add-cmd
- 構文
- (vlax-add-cmd global-name func-sym [local-name cmd-flags])
- 機能
- コマンドを AutoCAD の組み込みコマンド セットに追加する。
- vlax-add-cmd 関数を使用すると、名前の先頭が c: 以外の関数を、AutoCAD コマンドとして定義することができる。 c: 関数では不可能な割り込み AutoLISP コマンドを定義することもできる。
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- 警告 割り込み定義された vlax-add-cmd 関数で、command 関数呼び出しを使用することはできない。使用すると CAD が異常終了する可能性がある。
- vlax-add-cmd 関数は、現在の CAD セッションの間、CAD のコマンド プロンプトから AutoLISP 関数を、ObjectARX スタイルのコマンドとして使用できるようにする。 この関数は、ObjectARX acedRegCmds マクロへのアクセスを提供する。これは、ObjectARX システム AcEdCommandStack オブジェクトへのポインタを提供する。
- vlax-add-cmd 関数は、コマンドをコマンド グループに自動的に割り当てる。 ドキュメント名前空間から実行した場合、vlax-add-cmd 関数はコマンドを doc-ID という名前のグループに追加される。doc-ID は、ドキュメントを識別する 16 進数の値。
- 独自の名前空間 VLX から実行した場合、vlax-add-cmd 関数はコマンドを VLC-Ddoc-ID:VLX-name という名前のグループに追加される。ここで VLX-name は、vlax-add-cmd 関数を呼び出したアプリケーションの名前。
- vlax-add-cmd 関数を独自の名前空間 VLX から使用することが推奨される。 VLX をスタートアップ LISP ファイルからロードするのではなく、 APPLOAD[アプリケーション ロード]コマンドを使用して明示的にロードする。
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- 注 リアクタ オブジェクトを作成する関数や、リアクタ コールバックとして機能する関数を、vlax-add-cmd 関数を使用して定義することはできない。
- 引数
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- global-name : 文字列。
- func-sym : 引数のない AutoLISP 関数の名前を示すシンボル。
- local-name : 文字列 (既定値は global-name)。
- cmd-flags : 整数 (既定値は ACRX_CMD_MODAL + ACRX_CMD_REDRAW)。
- 主なフラグは、次のとおり。
- ACRX_CMD_MODAL (0) 他のコマンドがアクティブなときは、コマンドを呼び出せない。
- ACRX_CMD_TRANSPARENT (1) 他のコマンドがアクティブでも、コマンドを呼び出せる。
- 副次的なフラグは、次のとおり。
- ACRX_CMD_USEPICKSET (2) コマンドがピックファースト セットを取得すると、AutoCAD 内部のピックファースト セットをクリアする。 コマンドは、ピックファースト セットを取得できる。コマンドは、グリップの取得および設定はできない。
- ACRX_CMD_REDRAW (4) コマンドがピックファースト セットやグリップ セットを取得しても、AutoCAD 内部のピックファースト セットやグリップ セットをクリアすることはない。 コマンドは、ピックファースト セットとグリップ セットを取得できる。
- ACRX_CMD_USEPICKSET と ACRX_CMD_REDRAW の両方を設定した場合、その効果は ACRX_CMD_REDRAW のみを設定したのと同じ。 フラグの詳細は、『ObjectARX リファレンス』の「Command Stack」を参照。
- 戻り値
- 成功した場合は、global-name 引数。 acedRegCmds->addCommand(...) がエラーを返した場合は、nil を返す。
- サンプル
- 次の例の hello-autocad 関数には接頭の c: がないが、vlax-add-cmd 関数を使用して、AutoCAD コマンド プロンプトから ObjectARX スタイルのコマンドとして使用できるようにしている。
- (defun hello-autocad () (princ "hello Visual LISP"))
- HELLO-AUTOCAD
- (vlax-add-cmd "hello-autocad" 'hello-autocad)
- "hello-autocad"
関連事項