「Load」の版間の差分

提供:GizmoLabs - だいたい CAD LISP なサイト
編集の要約なし
編集の要約なし
3行目: 3行目:
; 構文
; 構文
: (load ''filename'' [''onfailure''])
: (load ''filename'' [''onfailure''])


; 機能
; 機能
: ファイル内の LISP 式を評価する。
: ファイル内の LISP 式を評価する。
: load 関数は、他の LISP 関数内から呼び出すことができ、 (ロードしたファイル中から)再帰的に呼び出すこともできる。
: load 関数は、他の LISP 関数内から呼び出すことができ、 (ロードしたファイル中から)再帰的に呼び出すこともできる。


; 引数
; 引数
13行目: 15行目:
:* onfailure : load が失敗したときに返される値。
:* onfailure : load が失敗したときに返される値。
::: この引数が LISP の有効な関数である場合に、その関数を評価する。この引数には文字列かアトムを指定するのがほとんど。これによって、エラーが発生したとき、特別な動作を行うことができる。
::: この引数が LISP の有効な関数である場合に、その関数を評価する。この引数には文字列かアトムを指定するのがほとんど。これによって、エラーが発生したとき、特別な動作を行うことができる。
MEMO:
* AutoCAD 2014 以降、システム変数 SECURELOAD を 1 または 2 に設定している場合は、カスタム アプリケーションはセキュア モードでのみ機能することになった。セキュア モードで動作している場合、プログラムはコードを含むファイルを信頼する場所からロードおよび実行するように制限される。信頼する場所は、システム変数 TRUSTEDPATHS で指定する。(オプションダイアログにも項目がある。)
* AutoCAD 2021 以降の初期値では、filename 引数は、Unicode 文字列を受け入れる形になった。(以前は ASCII 文字列。)
システム変数 LISPSYS で、コントロールできる。
0 - ASCII (MBCS) 文字をサポート(従来の動作)
1 または 2 - Unicode 文字をサポート
注: システム変数 LISPSYS の値を変更した後、変更を反映するには AutoCAD を再起動する必要がある。
* IntelliCAD系は、8.x 以降ユニコード(LISPSYS =1,2相当)のみの対応になっている。




58行目: 70行目:
-----
-----
関連事項
関連事項
* [[autoload]] 関数
* [[autoarxload ]] 関数
* [[defun]] 関数
* [[defun]] 関数
* [[vl-load-all]] 関数
* [[vl-load-all]] 関数

2022年1月2日 (日) 12:00時点における版

構文
(load filename [onfailure])


機能
ファイル内の LISP 式を評価する。
load 関数は、他の LISP 関数内から呼び出すことができ、 (ロードしたファイル中から)再帰的に呼び出すこともできる。


引数
  • filename : ファイル名を示す文字列。
この引数には、c:/function/test1のように、ディレクトリの指定を含めることができる。スラッシュ(/)または 2 つの円記号(\\)は、有効なディレクトリ区切り記号。filename 引数の文字列でディレクトリを指定しなかった場合、指定されたファイルを パスから検索する。パスのどこかにファイルが見つかると、そのファイルをロードする。
  • onfailure : load が失敗したときに返される値。
この引数が LISP の有効な関数である場合に、その関数を評価する。この引数には文字列かアトムを指定するのがほとんど。これによって、エラーが発生したとき、特別な動作を行うことができる。


MEMO:
  • AutoCAD 2014 以降、システム変数 SECURELOAD を 1 または 2 に設定している場合は、カスタム アプリケーションはセキュア モードでのみ機能することになった。セキュア モードで動作している場合、プログラムはコードを含むファイルを信頼する場所からロードおよび実行するように制限される。信頼する場所は、システム変数 TRUSTEDPATHS で指定する。(オプションダイアログにも項目がある。)
  • AutoCAD 2021 以降の初期値では、filename 引数は、Unicode 文字列を受け入れる形になった。(以前は ASCII 文字列。)
システム変数 LISPSYS で、コントロールできる。
0 - ASCII (MBCS) 文字をサポート(従来の動作)
1 または 2 - Unicode 文字をサポート
注: システム変数 LISPSYS の値を変更した後、変更を反映するには AutoCAD を再起動する必要がある。
  • IntelliCAD系は、8.x 以降ユニコード(LISPSYS =1,2相当)のみの対応になっている。


戻り値
成功した場合は不定。失敗した場合は、onfailure 引数の値。ただし、onfailure 引数を指定しなかった場合は、エラーメッセージが表示される。


サンプル
前提として、ファイル /fred/test1.lsp があり、そのファイルでは次のような式が定義されているとする。
(defun MY-FUNC1 (x)
...関数の本体...
)
(defun MY-FUNC2 (x)
...関数の本体...
)
さらにファイル名が test2 で、拡張子が .lsp、.fas、.vlx のファイルは存在しないとする。
この条件で以下のように実行する。
 (load "/fred/test1") 
 MY-FUNC2

 (load "¥¥fred¥¥test1") 
 MY-FUNC2

 (load "/fred/test1" "bad") 
 MY-FUNC2

 (load "test2" "bad") 
 "bad"

 (load "test2") ; AutoLISP エラーが発生する。 
 エラー: ロードに失敗しました
 
; AutoLISP エラーが発生する。 (onfailure でメッセージ指定)
 (load "test2" "\nエラー:test2 ファイルが読み込めませんでした。") 
エラー: test2 ファイルが読み込めませんでした。

; AutoLISP エラーが発生する。 (onfailure で atom 指定)
 (load "test2" nil)
nil


関連事項