「Vl-sort」の版間の差分

2023年5月10日 (水) 08:25時点における最新版

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構文: (vl-sort list comparison-function)

機能: 指定された比較関数にしたがってリスト内の要素をソートする。

引数

list : 任意のリスト。
comparison-function : 比較関数。これは、2 つの引数を受け入れ、第 1 引数が第 2 引数よりもソート順が前の場合は T(または nil 以外の任意の値)を返すような任意の関数。

comparison-function 引数の値は、次の形式のいずれかが指定可能。

シンボル(関数名)

'(LAMBDA (A1 A2) ...)

(FUNCTION (LAMBDA (A1 A2) ...))

戻り値: comparison-function 引数で指定された順序で並べ替えた list の要素を含んだリスト。重複した要素がリストから削除されることがある。

サンプル

; 数値のリストをソート。
(vl-sort '(3 2 1 3) '<) 
(1 2 3) ; 結果のリストに 3 が 1 つしか含まれていないことに注意。

; 文字をソート（文字コードによるので注意が必要）
(vl-sort '("3" "2" "1" "3") '<) 
("1" "2" "3" "3") ; 結果のリストに "3" が 2つ含まれていることに注意。AutoCAD・BricsCAD では文字の重複は削除されない。
("1" "2" "3") ; IJCADでは重複削除されてしまう。

(vl-sort '("甲" "乙" "丙" "甲" "丁") '<)
("丙" "乙" "甲" "甲") ; AutoCAD, BricsCAD。ユニコード順（標準）
("乙" "甲" "丙") ; IJCAD では文字の重複が削除され。JISコード順

;---
; 2D 点のリストを Y 座標でソート。
(vl-sort '((1 3) (2 2) (3 1)) 
  (function (lambda (e1 e2) 
    (< (cadr e1) (cadr e2)) ) ) ) 
  ((3 1) (2 2) (1 3))
; ---
; シンボルのリストをソート。
(vl-sort  
 '(a d c b a) 
 '(lambda (s1 s2) 
 (< (vl-symbol-name s1) (vl-symbol-name s2)) ) ) 
(A B C D) ; 結果のリストに A が 1 つしか残っていないことに注意

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+{{AutoLISP}}
 ; 構文
 : (vl-sort ''list'' ''comparison-function'')
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 ; 機能
 : 指定された比較関数にしたがってリスト内の要素をソートする。
 ; 引数
@@ 17行目: / 19行目: @@
 ; 戻り値
 : comparison-function 引数で指定された順序で並べ替えた list の要素を含んだリスト。 重複した要素がリストから削除されることがある。
 ; サンプル
-: 数値のリストをソート。
+<pre class="brush:autolisp;">
-::  (vl-sort '(3 2 1 3) '<)
+; 数値のリストをソート。
-:: '''(1 2 3)''' ; 結果のリストに 3 が 1 つしか含まれていないことに注意。
+(vl-sort '(3 2 1 3) '<)
-: ---
+(1 2 3) ; 結果のリストに 3 が 1 つしか含まれていないことに注意。
-: 2D 点のリストを Y 座標でソート。
-:: (vl-sort '((1 3) (2 2) (3 1))
+; 文字をソート（文字コードによるので注意が必要）
-::  (function (lambda (e1 e2)
+(vl-sort '("3" "2" "1" "3") '<)
-::  (< (cadr e1) (cadr e2)) ) ) )
+("1" "2" "3" "3") ; 結果のリストに "3" が 2つ含まれていることに注意。AutoCAD・BricsCAD では文字の重複は削除されない。
-:: '''((3 1) (2 2) (1 3))'''
+("1" "2" "3") ; IJCADでは重複削除されてしまう。
-: ---
-: シンボルのリストをソート。
+(vl-sort '("甲" "乙" "丙" "甲" "丁") '<)
-:: (vl-sort
+("丙" "乙" "甲" "甲") ; AutoCAD, BricsCAD。ユニコード順（標準）
-::  '(a d c b a)
+("乙" "甲" "丙") ; IJCAD では文字の重複が削除され。JISコード順
-::  '(lambda (s1 s2)
-::  (< (vl-symbol-name s1) (vl-symbol-name s2)) ) )
+;---
-:: '''(A B C D)''' ; 結果のリストに A が 1 つしか残っていないことに注意
+; 2D 点のリストを Y 座標でソート。
+(vl-sort '((1 3) (2 2) (3 1))
+  (function (lambda (e1 e2)
+    (< (cadr e1) (cadr e2)) ) ) )
+  ((3 1) (2 2) (1 3))
+; ---
+; シンボルのリストをソート。
+(vl-sort
+  '(a d c b a)
+  '(lambda (s1 s2)
+  (< (vl-symbol-name s1) (vl-symbol-name s2)) ) )
+(A B C D) ; 結果のリストに A が 1 つしか残っていないことに注意
+</pre>
+-----
+関連
+* [[Vl-sort-i]]
 [[Category:AutoLISP]]