Vlisp-compile
- 構文
- (vlisp-compile 'mode filename [out-filename])
- 機能
- AutoLISP ソース コードを FAS ファイルにコンパイルする。
- 注: vlisp-compile 関数を実行するには、Visual LISP IDE が開いている必要がある。
- 引数
-
- mode : コンパイラ モード。次のシンボルの 1 つを指定することができる。
- st 標準の作成モード
- lsm 最適化および間接リンク
- lsa 最適化および直接リンク
-
- filename : AutoLISP ソース ファイルを示す文字列。ソース ファイルが AutoCAD サポート ファイル検索パス内に存在する場合、パスを省略できる。ファイル拡張子を省略すると、.lsp とみなされる。
- out-filename : コンパイルされた出力ファイルを示す文字列。出力ファイルを指定しなかった場合、vlisp-compile 関数は出力ファイルを、入力ファイルと同じ名前になる。拡張子は .fas になる。
- 出力ファイル名を指定し、入力ファイルと出力ファイルのどちらにもパス名を指定しなかった場合、vlisp-compile 関数は出力ファイルを AutoCAD のインストール フォルダに作成する。
- 戻り値
- コンパイルが成功した場合は T。 それ以外の場合は nil。
- サンプル
- yinyang.lsp が AutoCAD サポート ファイル検索パスで指定されたフォルダに存在する場合、次のコマンドは、そのプログラムをコンパイルする。
(vlisp-compile 'st "yinyang.lsp") T
- yinyang.fas という名前の出力ファイルが、ソース ファイルと同じフォルダに作成される。
- 次のコマンドは、yinyang.lsp をコンパイルし、GoodKarma.fas という名前の出力ファイルを作成する。
(vlisp-compile 'st "yinyang.lsp" "GoodKarma.fas")
- 上記のコマンドの出力ファイルは、yinyang.lsp が存在するフォルダではなく、AutoCAD インストール フォルダに作成されることに注意。次のコマンドは、yinyang.lsp をコンパイルし、出力ファイルを c:¥my documents フォルダに作成する。
(vlisp-compile 'st "yinyang.lsp" "c:/my documents/GoodKarma")
- 最後の例では、コンパイルされるファイルの絶対パスを指定する。
(vlisp-compile ‘st "c:/program files/<AutoCAD installation directory>/Sample/yinyang.lsp")
- yinyang.fas という名前の出力ファイルが、入力ファイルと同じフォルダに作成される。