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* 注: mnemonic 属性でショートカット キーを指定することもできる。 | * 注: mnemonic 属性でショートカット キーを指定することもできる。 | ||
==BricsCAD 特有の挙動== | |||
DCLでは、歴史的な理由から、label属性は、通常、追加のスペースを挿入し、単語と列の位置を合わせようとして、列のラベルを偽造するために使用される。 | |||
例えば、tabs属性の値が "10 20 30 "で、幅10で3列を指定するつもりだとする。 | |||
列のヘッダーを指定する典型的なラベルは、 | |||
"header 1 header 2 header 3" | |||
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あるいは、tabs属性に同じ値を与えて、4列、3列は幅10、1列は残りの幅を指定することも可能。 | |||
その場合、典型的なラベル属性は、 | |||
"header 1 header 2 header 3 header 4" | |||
となる。 | |||
BricsCADでは、本当の列ラベルを持つことが可能。 | |||
列ラベルがスペースを使用して列と整列されている場合、BricsCADは以下のように列ヘッダを解析しようとする。 | |||
各列の幅 n に対して、ラベル属性の次の n 文字を取り、最後の空白も含む。 | |||
上記の例では、ラベルの最初の10文字が | |||
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末尾のスペースを含めると、 | |||
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この作業を繰り返すと、ラベル属性が適切に分割される。 | |||
サブラベルの数がtabs属性の幅の数と一致すれば(同量でも1列増やしてもよい)、実際のカラムラベルが表示されることになる。 | |||
実際のカラムラベルが表示される場合は、tab_truncate が on のときと同様にグリッド線が表示される。 | |||
label 属性によるサブラベルの分割は、かなり凝ったものである。 | |||
BricsCAD 専用の属性 bcad_label を使い、タブ「 \t 」記号を指定することでサブラベルに分割する方が簡単である。 | |||
しかし、label属性でサブラベルを検出することで、レガシーDCLコードを使用する際に、BricsCADで本物の列ラベルを「自動的」に持つ良いチャンスとなる。 | |||
特殊な動作はリストボックスのみで、それ以外はラベルの標準的な動作になる。 | |||
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関連事項 | 関連事項 | ||
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2022年8月1日 (月) 00:12時点における版
- 属性構文
- label = "string";
- 機能
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- タイル内に表示する文字を指定します。有効な値は、クォーテーションで囲まれた文字列です(既定は空白の文字列 " ")label 文字列の位置は、タイルによって決まっている。
- ラベル属性は、タイルのショートカット キー(ニーモニック文字)を指定できる。ショートカット キーは、タイルのラベルに下線で示されます。
- ラベル文字列内の文字にアンバサンド(&)がある場合、その文字はショートカット キーになる。文字は、ダイアログ ボックス内で重複してもかまわない。
- 複数のタイルが同じショートカット キーを持っている場合、ユーザはそのキーを押し、タイルを順次循環できる。
- ショートカット キーを押すとフォーカスは移りますが、タイルは選択されない。
- ユーザがクラスタやリスト ボックスなど、複数の項目からなるグループを含むタイルのショートカット キーを押すと、フォーカスはタブ停止位置であるタイル内の最初の項目に移る。
- is_tab_stop 属性に false が指定されている場合を除き、アクティブ タイルは必ずタブ停止位置である。
- 注: mnemonic 属性でショートカット キーを指定することもできる。
BricsCAD 特有の挙動
DCLでは、歴史的な理由から、label属性は、通常、追加のスペースを挿入し、単語と列の位置を合わせようとして、列のラベルを偽造するために使用される。
例えば、tabs属性の値が "10 20 30 "で、幅10で3列を指定するつもりだとする。 列のヘッダーを指定する典型的なラベルは、
"header 1 header 2 header 3"
という形式。
あるいは、tabs属性に同じ値を与えて、4列、3列は幅10、1列は残りの幅を指定することも可能。 その場合、典型的なラベル属性は、
"header 1 header 2 header 3 header 4"
となる。
BricsCADでは、本当の列ラベルを持つことが可能。 列ラベルがスペースを使用して列と整列されている場合、BricsCADは以下のように列ヘッダを解析しようとする。
各列の幅 n に対して、ラベル属性の次の n 文字を取り、最後の空白も含む。
上記の例では、ラベルの最初の10文字が
"header 1 "
末尾のスペースを含めると、
"header 1 "
となる。
この作業を繰り返すと、ラベル属性が適切に分割される。 サブラベルの数がtabs属性の幅の数と一致すれば(同量でも1列増やしてもよい)、実際のカラムラベルが表示されることになる。
実際のカラムラベルが表示される場合は、tab_truncate が on のときと同様にグリッド線が表示される。 label 属性によるサブラベルの分割は、かなり凝ったものである。
BricsCAD 専用の属性 bcad_label を使い、タブ「 \t 」記号を指定することでサブラベルに分割する方が簡単である。 しかし、label属性でサブラベルを検出することで、レガシーDCLコードを使用する際に、BricsCADで本物の列ラベルを「自動的」に持つ良いチャンスとなる。
特殊な動作はリストボックスのみで、それ以外はラベルの標準的な動作になる。
関連事項