「起動オプション」の版間の差分
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*コマンド ライン スイッチの構文は次のとおり。 | *コマンド ライン スイッチの構文は次のとおり。 | ||
:* AutoCAD … "ドライブ:パス名¥acad.exe" ["図面名"] [/スイッチ "名前"] | |||
:* AutoCAD … "ドライブ: | |||
:* AutoCAD LT … "ドライブ:パス名¥acadlt.exe" ["図面名"] [/スイッチ "名前"] | :* AutoCAD LT … "ドライブ:パス名¥acadlt.exe" ["図面名"] [/スイッチ "名前"] | ||
:* BricsCAD … "ドライブ:パス名¥bricscad.exe" ["図面名"] [/スイッチ "名前"] | |||
:* IJCAD 2014 以降(gstarcad base) … "ドライブ:パス名¥gcad.exe" ["図面名"] [/スイッチ "名前"] | |||
:* IJCAD (IntelliCAD base) … "ドライブ:パス名¥icad.exe" ["図面名"] [/スイッチ "名前"] | |||
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次のように入力すると、プログラムが oreore.dwt という図面テンプレートを使用して起動し、PLAN1 という名前の付いたビューを表示、startup..scr というスクリプト ファイルを実行する。 | 次のように入力すると、プログラムが oreore.dwt という図面テンプレートを使用して起動し、PLAN1 という名前の付いたビューを表示、startup..scr というスクリプト ファイルを実行する。 | ||
"d:¥CAD¥acad.exe”/t "d:¥AutoCAD 2012¥template¥oreore1" /v "plan1" /b "startup" | "d:¥CAD¥acad.exe”/t "d:¥AutoCAD 2012¥template¥oreore1" /v "plan1" /b "startup" | ||
{| class="wikitable" | |||
! 機能 !! スイッチ !! AutoCAD !! BricsCAD !! IJCAD !! 概要 | |||
|- | |||
| スクリプト実行 | |||
| /B | |||
| ◯ | |||
| ◯ | |||
| ◯ | |||
| プログラム起動後に実行されるスクリプトを指定する(b はバッチ処理を表す)。 スクリプトを使用して、新しい図面ファイルの図面パラメータを設定できる。ファイルの種類は SCR。(BricsCADは LSPも対応) | |||
|- | |||
| テンプレートファイル指定 | |||
| /T | |||
| ◯ | |||
| ◯ | |||
| ◯ | |||
| テンプレート図面または標準設定図面に基づいて新しい図面を作成する。ファイルの種類は DWT。 | |||
|- | |||
| 環境設定フォルダ指定 | |||
| /C | |||
| ◯ | |||
| ✕ | |||
| ✕ | |||
| 使用するハードウェア環境設定ファイルのパスを指定する。フォルダまたは特定のファイルを指定できる。ファイルの種類は CFG。/c スイッチを設定しない場合は、実行フォルダが検索される。その場合は、環境変数 ACADCFGW または ACADCFG で指定した環境設定ファイルとフォルダの場所が使用される。 | |||
|- | |||
| ビュー指定 | |||
| /V | |||
| ◯ | |||
| ✕ | |||
| ◯ | |||
| 起動時に表示する、図面の特定のビューを指定する。 | |||
|- | |||
| ARX と DBX アプリケーションロード | |||
| /LD | |||
| ◯ | |||
| ◯ | |||
| ◯ | |||
| 指定した ARX と DBX アプリケーションがロードされる。(BricsCAD、IJCAD は LSPも対応)使用する形式は次のとおり。<パス>¥<ファイル名>.ARXパスまたはファイル名にスペースが含まれるときは、パスまたはファイル名をダブル クォーテーションで囲む必要がある。パスが含まれないときは、プログラム検索パスを使用する。 | |||
|- | |||
| サポート フォルダ指定 | |||
| /S | |||
| ◯ | |||
| ◯ | |||
| ◯ | |||
| 現在のフォルダ以外のサポート フォルダを指定する。図面サポート ファイルには、文字フォント、メニュー、AutoLISP ファイル、線種、ハッチング パターンなどがある。パスで指定できるフォルダの最大数は 15。それぞれのフォルダ名は、セミコロンで区切る。 | |||
|- | |||
| 既定のシステム ポインティング デバイス | |||
| /R | |||
| ◯ | |||
| ✕ | |||
| ✕ | |||
| 既定のシステム ポインティング デバイスを呼び出す。新しい環境設定ファイル(acadxxxx.cfg)を作成し、以前の環境設定ファイルを acadxxxx.bak という名前に変更する。 | |||
|- | |||
| スプラッシュ非表示 | |||
| /nologo | |||
| ◯ | |||
| ✕ | |||
| ◯ | |||
| CAD のスプラッシュロゴ画面を表示せずにプログラムを起動する。 | |||
|- | |||
| プロファイル指定 | |||
| /P | |||
| ◯ | |||
| ◯ | |||
| ◯ | |||
| プロファイルプログラム起動時のユーザ定義レジストリ プロファイルを指定する。選択したプロファイルは、セッション中に[オプション]ダイアログ ボックスで他のプロファイルに変更しない限り、現在のプログラムのセッションにのみ有効。[オプション]ダイアログ ボックスの[プロファイル]タブで、プロファイルを作成したり、読み込むことができる。/p スイッチで指定できるのは、[オプション]ダイアログ ボックスにリストされるプロファイル名か、書き出されたプロファイル(ARG)ファイルのファイル名。指定したプロファイルが存在しない場合は、現在のプロファイルが使用される。 | |||
|- | |||
| ハードウェア アクセラレーション無効で起動 | |||
| /nohardware | |||
| ◯ | |||
| ✕ | |||
| ✕ | |||
| 起動時にハードウェア アクセラレーションを無効にする。 | |||
|- | |||
| [シート セット マネージャ] 非表示で起動 | |||
| /nossm | |||
| ◯ | |||
| ✕ | |||
| ◯ | |||
| ウィンドウを表示しない起動時に[シート セット マネージャ]ウィンドウを表示しないようにする。 | |||
|- | |||
| セーフモード起動 | |||
| /safemode | |||
| ◯ | |||
| ✕ | |||
| ✕ | |||
| 現在のセッションで、すべての実行可能ファイルのロードおよび実行を禁止する。このスイッチは、悪意のある実行可能コードを停止して場所を突き止めるときに役立つ。注: Express Tools や一部の AutoCAD コマンド ツールも正常に機能しなくなるので、このスイッチは緊急時にのみ使用する必要がある。 | |||
|- | |||
| シート セット指定 | |||
| /set | |||
| ◯ | |||
| ✕ | |||
| ◯ | |||
| 名前の付いたシート セットを起動時にロードする。使用する形式は次のとおり。<パス>¥<シート セット データ ファイル>.DST | |||
|- | |||
| 「作業」フォルダからの実行許可 | |||
| /six | |||
| ◯ | |||
| ✕ | |||
| ✕ | |||
| プログラムの「作業」フォルダで実行ファイルを検索できるようにする。作業フォルダは、プログラムのショートカット アイコンに指定されている。つまり、プログラムを起動するためにダブルクリックする DWG ファイルが含まれているフォルダの事。セキュリティ対策として、システム変数 LEGACYCODESEARCH を 1 に設定しない限り、作業フォルダと図面フォルダでは実行ファイルを検索することはできない。/six スイッチは、システム変数 LEGACYCODESEARCH が 0 (ゼロ)に設定されていても作業フォルダを検索できるようにする例外として提供されている。 | |||
|- | |||
| ワークスペース指定 | |||
| /W | |||
| ◯ | |||
| ✕ | |||
| ◯ | |||
| ロードされた CUIx ファイル内のワークスペースのうち、起動時に復元するものを指定する。 | |||
|- | |||
| バックグラウンド印刷/パブリッシュ指定 | |||
| /PL | |||
| ◯ | |||
| ✕ | |||
| ◯ | |||
| 図面セット記述(DSD)ファイルをバックグラウンドでパブリッシュする。使用する形式は次のとおり。<パス>¥<図面セット記述ファイル>.DSD | |||
|- | |||
| オートメーション | |||
| /automation | |||
| ✕ | |||
| ✕ | |||
| ◯ | |||
| オートメーションサーバーとして非表示で起動する。開発者向け | |||
|- | |||
| オートメーション | |||
| regserver, unregserver | |||
| ✕ | |||
| ◯ | |||
| ✕ | |||
| BricsCAD COM の登録/登録取り消しを行う。これらの引数は先頭に"/"を付けて使用することはできない。 | |||
|} | |||
※ コマンド ライン スイッチの設定が優先的に使用されるのは現在のセッションについてのみ。(スイッチ自体では)レジストリは変更されない。 | ※ コマンド ライン スイッチの設定が優先的に使用されるのは現在のセッションについてのみ。(スイッチ自体では)レジストリは変更されない。 |
2022年10月5日 (水) 05:43時点における最新版
CAD起動時のコマンド ライン スイッチを使用して、プロジェクトごとに異なる起動ルーチンを指定できる。
プログラムの起動時にスクリプトを実行や、起動時に指定のテンプレート図面を開く、図面を開いたときに表示されるビューを指定するといった複数のオプションを指定できる。 また、コマンド ライン スイッチを使用するショートカット設定して別の設定で起動するといったことが出来る。
- コマンド ライン スイッチの構文は次のとおり。
- AutoCAD … "ドライブ:パス名¥acad.exe" ["図面名"] [/スイッチ "名前"]
- AutoCAD LT … "ドライブ:パス名¥acadlt.exe" ["図面名"] [/スイッチ "名前"]
- BricsCAD … "ドライブ:パス名¥bricscad.exe" ["図面名"] [/スイッチ "名前"]
- IJCAD 2014 以降(gstarcad base) … "ドライブ:パス名¥gcad.exe" ["図面名"] [/スイッチ "名前"]
- IJCAD (IntelliCAD base) … "ドライブ:パス名¥icad.exe" ["図面名"] [/スイッチ "名前"]
スイッチ オプションを使用する際には、そのスイッチの後にスペースを 1 つ入れ、その後に、ファイル名、パス、ビュー名などをダブル クォーテーション マークで囲んで入力する。
次のように入力すると、プログラムが oreore.dwt という図面テンプレートを使用して起動し、PLAN1 という名前の付いたビューを表示、startup..scr というスクリプト ファイルを実行する。
"d:¥CAD¥acad.exe”/t "d:¥AutoCAD 2012¥template¥oreore1" /v "plan1" /b "startup"
機能 | スイッチ | AutoCAD | BricsCAD | IJCAD | 概要 |
---|---|---|---|---|---|
スクリプト実行 | /B | ◯ | ◯ | ◯ | プログラム起動後に実行されるスクリプトを指定する(b はバッチ処理を表す)。 スクリプトを使用して、新しい図面ファイルの図面パラメータを設定できる。ファイルの種類は SCR。(BricsCADは LSPも対応) |
テンプレートファイル指定 | /T | ◯ | ◯ | ◯ | テンプレート図面または標準設定図面に基づいて新しい図面を作成する。ファイルの種類は DWT。 |
環境設定フォルダ指定 | /C | ◯ | ✕ | ✕ | 使用するハードウェア環境設定ファイルのパスを指定する。フォルダまたは特定のファイルを指定できる。ファイルの種類は CFG。/c スイッチを設定しない場合は、実行フォルダが検索される。その場合は、環境変数 ACADCFGW または ACADCFG で指定した環境設定ファイルとフォルダの場所が使用される。 |
ビュー指定 | /V | ◯ | ✕ | ◯ | 起動時に表示する、図面の特定のビューを指定する。 |
ARX と DBX アプリケーションロード | /LD | ◯ | ◯ | ◯ | 指定した ARX と DBX アプリケーションがロードされる。(BricsCAD、IJCAD は LSPも対応)使用する形式は次のとおり。<パス>¥<ファイル名>.ARXパスまたはファイル名にスペースが含まれるときは、パスまたはファイル名をダブル クォーテーションで囲む必要がある。パスが含まれないときは、プログラム検索パスを使用する。 |
サポート フォルダ指定 | /S | ◯ | ◯ | ◯ | 現在のフォルダ以外のサポート フォルダを指定する。図面サポート ファイルには、文字フォント、メニュー、AutoLISP ファイル、線種、ハッチング パターンなどがある。パスで指定できるフォルダの最大数は 15。それぞれのフォルダ名は、セミコロンで区切る。 |
既定のシステム ポインティング デバイス | /R | ◯ | ✕ | ✕ | 既定のシステム ポインティング デバイスを呼び出す。新しい環境設定ファイル(acadxxxx.cfg)を作成し、以前の環境設定ファイルを acadxxxx.bak という名前に変更する。 |
スプラッシュ非表示 | /nologo | ◯ | ✕ | ◯ | CAD のスプラッシュロゴ画面を表示せずにプログラムを起動する。 |
プロファイル指定 | /P | ◯ | ◯ | ◯ | プロファイルプログラム起動時のユーザ定義レジストリ プロファイルを指定する。選択したプロファイルは、セッション中に[オプション]ダイアログ ボックスで他のプロファイルに変更しない限り、現在のプログラムのセッションにのみ有効。[オプション]ダイアログ ボックスの[プロファイル]タブで、プロファイルを作成したり、読み込むことができる。/p スイッチで指定できるのは、[オプション]ダイアログ ボックスにリストされるプロファイル名か、書き出されたプロファイル(ARG)ファイルのファイル名。指定したプロファイルが存在しない場合は、現在のプロファイルが使用される。 |
ハードウェア アクセラレーション無効で起動 | /nohardware | ◯ | ✕ | ✕ | 起動時にハードウェア アクセラレーションを無効にする。 |
[シート セット マネージャ] 非表示で起動 | /nossm | ◯ | ✕ | ◯ | ウィンドウを表示しない起動時に[シート セット マネージャ]ウィンドウを表示しないようにする。 |
セーフモード起動 | /safemode | ◯ | ✕ | ✕ | 現在のセッションで、すべての実行可能ファイルのロードおよび実行を禁止する。このスイッチは、悪意のある実行可能コードを停止して場所を突き止めるときに役立つ。注: Express Tools や一部の AutoCAD コマンド ツールも正常に機能しなくなるので、このスイッチは緊急時にのみ使用する必要がある。 |
シート セット指定 | /set | ◯ | ✕ | ◯ | 名前の付いたシート セットを起動時にロードする。使用する形式は次のとおり。<パス>¥<シート セット データ ファイル>.DST |
「作業」フォルダからの実行許可 | /six | ◯ | ✕ | ✕ | プログラムの「作業」フォルダで実行ファイルを検索できるようにする。作業フォルダは、プログラムのショートカット アイコンに指定されている。つまり、プログラムを起動するためにダブルクリックする DWG ファイルが含まれているフォルダの事。セキュリティ対策として、システム変数 LEGACYCODESEARCH を 1 に設定しない限り、作業フォルダと図面フォルダでは実行ファイルを検索することはできない。/six スイッチは、システム変数 LEGACYCODESEARCH が 0 (ゼロ)に設定されていても作業フォルダを検索できるようにする例外として提供されている。 |
ワークスペース指定 | /W | ◯ | ✕ | ◯ | ロードされた CUIx ファイル内のワークスペースのうち、起動時に復元するものを指定する。 |
バックグラウンド印刷/パブリッシュ指定 | /PL | ◯ | ✕ | ◯ | 図面セット記述(DSD)ファイルをバックグラウンドでパブリッシュする。使用する形式は次のとおり。<パス>¥<図面セット記述ファイル>.DSD |
オートメーション | /automation | ✕ | ✕ | ◯ | オートメーションサーバーとして非表示で起動する。開発者向け |
オートメーション | regserver, unregserver | ✕ | ◯ | ✕ | BricsCAD COM の登録/登録取り消しを行う。これらの引数は先頭に"/"を付けて使用することはできない。 |
※ コマンド ライン スイッチの設定が優先的に使用されるのは現在のセッションについてのみ。(スイッチ自体では)レジストリは変更されない。