「シートセット関数-BricsCAD」の版間の差分

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BricsCAD のシートセット関数について

BricsCAD は V21より、AutoCAD の SheetSetManager COMインターフェースと互換性のあるSheetSetManagerのCOMインターフェースを提供している。

AutoCAD の COMインターフェースは、AutoLISP から AutoCAD にアクセスできない特殊な実装だが、BricsCAD は、通常のCOMデザインルールに従って実装されているため、Lisp や VB/VBA からもアクセスが可能になっている。

LISPアプリケーション・コードから SheetSetManager のルート・インターフェースにアクセスするには、以下のようにする。

(vla-getinterfaceobject cad "BricscadSm.AcSmSheetSetMgr")

VB/VBA/C/C++/Delphi アプリケーションは、axbricscadsm.dll を参照して SheetSetManager COM インターフェースにアクセスすることができる。
経験豊富な開発者向けに「axbricscadsm.idl」も提供されている。

SheetSetManager COM インターフェース（LISP を含むすべてのプログラミング言語用）は、Windows のみで使用できる。

プログラマへのスペシャルインフォメーション

AutoCAD が提供する SheetSetManager COMインターフェースは、常に *Methods* のみを使用し、Properties は使用しない。これは形式的には有効だが、むしろプロフェッショナルではなく、実装者がCOMインターフェース設計に関する深い知識を欠いていることを示している。（LISP から移行させたかったという意図もあったのではないかと思われる。）残念ながら、BricsCAD においても互換性の理由から、この設計に固執する必要があった。しかし、BricsCAD の実装では、基本オブジェクトクラスとして *IDispatch* を使用しており、すべてのプログラミング言語（Lispを含む）からSheetSetManager COMインターフェースにアクセスできるようになっている。

実際、以下の SheetSetManager COMインターフェースが提供されている。

提供されている COMインターフェス

ルートオブジェクト
- IAcSmSheetSetMgr
- IAcSmDatabase
コンテナオブジェクト
コンポーネントオブジェクト
参照オブジェクト
列挙型オブジェクト
Dwg データベースオブジェクト
永続的なオブジェクト
- IAcSmPersist
- IAcSmPersistProxy
プロパティ値オブジェクト
- IAcSmCustomPropertyBag
- IAcSmCustomPropertyValue
その他のオブジェクト
- IAcSmPublishOptions
- IAcSmFiler

BricsCAD SheetSetManager COM インターフェースは一般的な COM デザインルールに準拠しているため、(vlax-import-type-library) によって LISP COM ラッパー関数を自動生成することが可能。

(vlax-import-type-library :tlb-filename "axbricscadsm.dll" :methods-prefix "ssm-" :properties-prefix "ssm-" :constants-prefix "ssm:")

なお、生成されるのはメソッドのみ（COM定義で「プロパティ」関数が定義されていないため）。

シートセットマネージャの列挙型と定数

SheetSetManager COMインターフェースの主なルート・オブジェクトの説明

フラグ	名前	値
AcSmオブジェクトリファレンスフラグ	AcSmObjectReference_SoftPointer	1
AcSmオブジェクトリファレンスフラグ	AcSmObjectReference_HardPointer	2
プロパティフラグ	EMPTY	0
	CUSTOM_SHEETSET_PROP	1
	CUSTOM_SHEET_PROP	2
	CUSTOM_SUBSET_PROP	4
	IS_CHILD (組み合わせ可能、ビット単位のOR)	8

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 ==BricsCAD の シートセット 関数 について==
-V21より、BricsCAD は AutoCADのSheetSetManager COMインターフェースと互換性のあるSheetSetManagerのCOMインターフェースを提供している。
+BricsCAD は V21より、AutoCAD の SheetSetManager COMインターフェースと互換性のあるSheetSetManagerのCOMインターフェースを提供している。
 AutoCAD の COMインターフェースは、AutoLISP から AutoCAD にアクセスできない特殊な実装だが、BricsCAD は、通常のCOMデザインルールに従って実装されているため、Lisp や VB/VBA からもアクセスが可能になっている。
 * LISPアプリケーション・コードから SheetSetManager のルート・インターフェースにアクセスするには、以下のようにする。
-  (vla-GetInterfaceObject cad "BricscadSm.AcSmSheetSetMgr")
+  ([[vla-getinterfaceobject]] cad "BricscadSm.AcSmSheetSetMgr")
 * VB/VBA/C/C++/Delphi アプリケーションは、axbricscadsm.dll を参照して SheetSetManager COM インターフェースにアクセスすることができる。
 * 経験豊富な開発者向けに「axbricscadsm.idl」も提供されている。
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 * SheetSetManager COM インターフェース（LISP を含むすべてのプログラミング言語用）は、Windows のみで使用できる。
-== プログラマへの特別なお知らせ ==
+== プログラマへのスペシャルインフォメーション ==
-AutoCAD が提供する SheetSetManager COMインターフェースは、常に *Methods* のみを使用し、Properties は使用しません。これは形式的には有効ですが、むしろプロフェッショナルではなく、実装者がCOMインターフェース設計に関する深い知識を欠いていることを示している。（LISP から移行させたかったという意図もあったと思われる。）
+AutoCAD が提供する SheetSetManager COMインターフェースは、常に *Methods* のみを使用し、Properties は使用しない。これは形式的には有効だが、むしろプロフェッショナルではなく、実装者がCOMインターフェース設計に関する深い知識を欠いていることを示している。（LISP から移行させたかったという意図もあったのではないかと思われる。）
 残念ながら、BricsCAD においても互換性の理由から、この設計に固執する必要があった。
 しかし、BricsCAD の実装では、基本オブジェクトクラスとして *IDispatch* を使用しており、すべてのプログラミング言語（Lispを含む）からSheetSetManager COMインターフェースにアクセスできるようになっている。
-実際、以下のSheetSetManager COMインターフェースが提供されています。
+実際、以下の SheetSetManager COMインターフェースが提供されている。
 == 提供されている COMインターフェス ==
-* [[Root Objects]]
+<div class="mcol2">
-* [[Container Objects]]
+* ルート オブジェクト
-* [[Component Objects]]
+** [[IAcSmSheetSetMgr]]
-* [[Reference Objects]]
+** [[IAcSmDatabase]]
-* [[Enumerator Objects]]
+* コンテナ オブジェクト
-* [[Dwg Database Objects]]
+** [[IAcSmSheetSet]]
-* [[Persistent Objects]]
+** [[IAcSmSheetViews]]
-* [[Property Value Objects]]
+** [[IAcSmSheetSelSets]]
-* [[Other Objects]]
+** [[IAcSmViewCategories]]
+** [[IAcSmCalloutBlocks]]
+** [[IAcSmResources]]
+** [[IAcSmProjectPointLocations]]
+* コンポーネント オブジェクト
+** [[IAcSmSheet]]
+** [[IAcSmSubset]]
+** [[IAcSmSheetView]]
+** [[IAcSmSheetSelSet]]
+** [[IAcSmViewCategory]]
+** [[IAcSmComponent]]
+** [[IAcSmProjectPointLocation]]
+* 参照オブジェクト
+** [[IAcSmObjectId]]
+** [[IAcSmObjectReference]]
+** [[IAcSmFileReference]]
+* 列挙型オブジェクト
+** [[IAcSmEnumDatabase]]
+** [[IAcSmEnumSheetSelSet]]
+** [[IAcSmEnumSheetView]]
+** [[IAcSmEnumComponent]]
+** [[IAcSmEnumPersist]]
+** [[IAcSmEnumFileReference]]
+** [[IAcSmEnumViewCategory]]
+** [[IAcSmEnumProperty]]
+** [[IAcSmEnumAcDbBlockRecordReference]]
+** [[IAcSmEnumProjectPointLocation]]
+* Dwg データベースオブジェクト
+**[[IAcSmAcDbDatabase]]
+**[[IAcSmAcDbObjectReference]]
+**[[IAcSmAcDbLayoutReference]]
+**[[IAcSmNamedAcDbObjectReference]]
+**[[IAcSmAcDbBlockRecordReference]]
+**[[IAcSmAcDbViewReference]]
+* 永続的なオブジェクト
+**[[IAcSmPersist]]
+**[[IAcSmPersistProxy]]
+* プロパティ値オブジェクト
+**[[IAcSmCustomPropertyBag]]
+**[[IAcSmCustomPropertyValue]]
+* その他のオブジェクト
+**[[IAcSmPublishOptions]]
+**[[IAcSmFiler]]
+</div>
 BricsCAD SheetSetManager COM インターフェースは一般的な COM デザインルールに準拠しているため、(vlax-import-type-library) によって LISP COM ラッパー関数を自動生成することが可能。
-  (vlax-import-type-library :tlb-filename "axbricscadsm.dll" :methods-prefix "ssm-" :properties-prefix "ssm-" :constants-prefix "ssm:")
+  ([[vlax-import-type-library]] :tlb-filename "axbricscadsm.dll" :methods-prefix "ssm-" :properties-prefix "ssm-" :constants-prefix "ssm:")
 なお、生成されるのはメソッドのみ（COM定義で「プロパティ」関数が定義されていないため）。
 ==シートセットマネージャの列挙型と定数==
@@ 50行目: / 97行目: @@
 | AcSmObjectReference_HardPointer
 | 2
-|-
-|
 |-
 | rowspan="5" | プロパティフラグ
@@ 66行目: / 111行目: @@
 | 4
 |-
-| IS_CHILD
+| IS_CHILD<br />(組み合わせ可能、ビット単位のOR)
 | 8
 |-
-|
-| (組み合わせ可能、ビット単位のOR)
 |}
+[[Category:BricsCADのLISP]]

2023年11月25日 (土) 10:25時点における最新版

BricsCAD の シートセット 関数 について

プログラマへのスペシャルインフォメーション

提供されている COMインターフェス

シートセットマネージャの列挙型と定数

BricsCAD のシートセット関数について